三流プログラマが脱三流するために書くブログ

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37. 「イラスト解説:ティール組織」翻訳者:中埜博さんへの公開インタビュー企画に参加した感想など

この記事について

最近興味がある「ティール組織」について書かれた書籍「イラスト解説:ティール組織」の翻訳者へのインタビューを聞きに行ってきたので感想などを書き残しておきます。

メモを取っていましたが、自分の言葉に直して書いたので、発言者の意図と異なる部分があるかもしれません。

全体図

インタビュアーの方が対談中に出たワードをマインドマップにメモしてくださっていたので、参考まで。

中埜さんの本職というか専門分野が建築やまちづくりなんですが、あの Christopher Alexander に師事されていたそうです。

ご本人によると、「ティール組織」が「パタン・ランゲージ」の手法と本質的に近いということで興味を持ち、翻訳をされたそうです。

気になった言葉

人間集団のパタン

ある集団において皆が近いことを考えていると、一見自由意志で選んだ選択肢であっても、選ばされたものであることがある、というのは、おとなになると色んなものが固定化され、予測可能になり、自由な発想で物事を考えられなくなってくる、ということでもあると思います。

固定的な観念、固定化された原因と結果のみを基準にして考えてしまうことは、自由意志ではないわけです。

ツリー型の組織は目に見える

力の流れがはっきりしているので、ネットワーク型の組織に比べて分かりやすいとのこと。

オレンジ組織のように上意下達であればリーダーの言うことを聞いていればいいが、グリーンやティールのように、明確なリーダーがいない場合、リーダーは意志の押しつけはしないし、最終的な判断は個々に委ねられるので、従来のヒエラルキー型の組織に比べると、運営は複雑になるかもしれないです。

人間は言葉ではなく感情で考えている

私も、言葉は感情を合理化するために使うものだと思っていて、言葉を前に出しすぎることによって感情が蔑ろになってしまうと、物事を正しく捉えられない危険性があるよなぁとよく思います。

直感や流れみたいなのを中心に据えて、言語を使っていきたい。

場読みがうまいチームが強いチーム

全体の意志と個の意志が一致している(相関している)状態、というワードもありました。

組織において理念とか価値が大事っていうのは、個々が別々に思考していても、同じ方向を向いて複数人で問題解決や価値創出できるという、集団の強み、みたいなのが十分に発揮できる状態であること、と理解しました。

ワークショップが大事

組織の中で、だれかに命令される立場であることの楽さ、というか、自律状態を維持することはめんどくさいので、依存することを選んでしまう、というのはなんとなく分かるなぁ、と思うんですが、そういう状態から、セルフマネジメントを前提にした組織にしていくにはワークショップが有効だ、と。

ワークショップの中では、参加者は自分で考えて様々な課題をやるしかないので、そういう訓練を重ねることによって徐々にセルフマネジメントが当たり前になっていくんだろうな、と思います。

また、ファシリテーターが参加者を上手に助けてやることが重要。

生物学の発展が組織論に影響している

最近「タコの心身問題」という本を興味深く読んだんですが、ある種が種として生き残ってきたことの背景に、やはり、環境に適合した過程や、身体的特徴やメカニズムがある、というのが研究によって明らかになってきていて、そういう新たな発見や仮説が、組織論に応用されて、変化に強い、柔軟な組織づくりの理論に発展している、というのはとても興味深いです。

自分たちの組織を動物(種)に喩えてみる、というのも面白いかもしれないです。

おわりに

やっぱり色々試してみないと、新しい地平に辿り着くことはできないんだけど、どうしても固定概念というか、殻を破れないことが多いと思います。

自分たちの認知バイアスを知り、認知の歪みを少しずつ補正しながら、目指すべき姿がどんなものなのか、固定概念にとらわれずに考えられるかどうか、が大事になる気がします。

自分が働く組織は、みんなも働いていて楽しいと思える組織にしたい、という思いが常にありますが、組織の有り様というのはその構成員が考えることなので、流しの三流プログラマにできることはほとんどないのかもしれませんが、相談されたらアイデアを提供できるようにいつでも準備しておこうと思いました。

本日の参考書籍はこちら。

[イラスト解説]ティール組織――新しい働き方のスタイル

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こちらとセットでどうぞ。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

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